夏には主演となる『接吻』も上映されますが、それはさておき…。
『ネクスト』と『少林少女』を観て来ました。というわけで感想です。
ネタバレな感想は白く色を変えております。
結末になる部分も含まれているので、
映画を観る気がない人以外見ないように。
『ネクスト』
2分先を予知できる能力者クリスは、しがない手品師としてラスベガスで暮らしていた。しかし、FBIが核テロリストを見つけるためにクリスの予知能力を利用しようと彼をつけねらう。
この“2分先”の見せ方がなかなか巧い。今起こっている事が現実か、クリスの予知か、たびたび騙されることも。その予知を即座に分析し、無駄なくスマートに動くクリスをニコラス・ケイジが好演している。まぁ、よく考えれば、彼に起こる不幸の原因の殆どは、彼をマークするFBIのせいなのだが。彼らのせいで、クリスは予知の世界で何度も死ぬという恐怖体験をしているのですから。スピード感もあり、サクサク観れる映画です。
ただし、夢オチで終わるには惜しすぎるネタです。というか、予知能力によって2分先を行動しているクリスが、さらに2分先を予知するって反則ですよね。万能すぎますこの能力。
『少林少女』
祖父の道場を継ぐため、中国で少林拳を学んでいた凛。しかし、帰国した日本に待っていたのは、廃墟と化した道場と、少林拳を辞めたかつての師匠。凛は、道場を再建するため、大学のラクロス部で少林拳を広めることになる。
『少林サッカー』や『カンフーハッスル』とよく似たノリで、監督の本広克行よりもプロデューサーのチャウ・シンチーの色合いが強い。登場人物ののお馬鹿な掛け合いもこの作品の特徴。岡村隆史とキティ・チャン&ティン・カイマンのコントが特に。柴咲コウが女子大生と混ざって違和感なく感じるのも凄いけど。
チャウ・シンチーが製作に携わったためか、CGエフェクトに難。派手さはあるが、リアリティに欠ける事は否めない。才能も知名度もある監督なので、こういうあからさまなCG表現からは早く脱却して頂きたい。
結末は柴咲コウの母性に全てが委ねられました。というか、『天空の城ラピュタ』を思い出してしまいました。


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